ブレーカーは電気を各部屋の電気機器に送り届けたり、電気を分岐するために設置します。
ブレーカーは老朽化したり、電気の使用量が増えたときに交換するための電気工事が必要です。
この記事では、ブレーカー交換の電気工事が必要なときと、ブレーカー交換の際の注意点について解説します。
ブレーカーの交換工事が必要なケース
ブレーカーの耐用年数が過ぎているとき
ブレーカーの耐用年数は約10年です。
古いブレーカーは頻繁にブレーカーが落ちたり、漏電が発生しても正しくブレーカーを落とすことが出来なくなったり、場合によっては熱や異音を発生させることもあります。
古いブレーカーは事故につながる危険性がありますので、寿命が来たら交換の電気工事を行います。
電気の使用量が増えたとき
電気の使用量の大きい電気製品を使用する場合には、契約アンペアの変更が必要な場合もあります。
アンペアを変更しないまま、電気使用量の大きい電気製品を使うと頻繁にブレーカーが落ちてしまいます。
このようなことの内容に電気工事でブレーカーを交換し、電力会社との契約を変更します。
コンセントの電圧を変更したいとき
コンセントの電圧は普通、100Vですが、電気製品によっては200Vの電圧が必要なものもあります。
この場合、電気工事でコンセントの電圧を200Vに変更します。
ブレーカー交換工事で注意すること
ブレーカーの交換の電気工事では以下の点に注意します。
むやみに増設しない
これはブレーカーを増設する場合の注意点ですが、ブレーカーにはあらかじめ使用量が決められていますので、使用量の範囲内での増設は可能ですが、使用量を超える場合はお客さまに交換を提案します。
ブレーカーは容量を超えてしまうと漏電の可能性があるため、十分注意が必要です。
契約電力の確認をする
ブレーカーを交換する際は契約電力が十分足りているか確認する必要があります。
専用回路を増やして電気機器を設置すると使用電気量が増えます。
交換の際に電気の使用量の増加が予想される場合は、事前に契約電力の見直しについてお客さまへの確認が必要です。
電気工事士はお客さまへ適切に提案をして電気工事を行う
ブレーカーの交換工事、増設工事は電気工事に該当するため、電気工事士が行います。
増設の予定でご依頼いただいても交換が必要になる場合や契約電力の変更が必要になる場合があります。
電気工事士は、お客さまに電気工事の内容をしっかりと説明したうえで適切な電気工事を行う必要があります。