オフィスに賃貸を利用している方がほとんどかと思いますが、オフィス環境は事業の発展によって変わるものです。
コンセントやスイッチの数など「ここにあと〇個あれば…」といった要望があると思います。
では、賃貸でも電気工事はできるのでしょうか?
一般的な賃貸だと「壁に押しピンなど刺さないでください…」と管理会社から指導されます。
また、小さな子どもなどが壁に落書きすれば壁紙の総張り替えで何万ということも。
正直、賃貸で工事というのは「NG」なイメージしかありません。
そこで、今回は賃貸オフィスでも電気工事はできるのか?についてご紹介したいと思います。
比較的軽微な「電気会社の変更」からコンセントやスイッチなど本格的な工事に至るまで、
注意点についてもまとめますのでチェックしてください。
メーター交換工事は基本的に「OK」
石油の高騰に伴い、毎年のように主要電力会社が料金の値上げを発表しています。
そんな中、2016年4月、政府は電力会社と自由に契約できる「電力自由化」を発表しました。
では、賃貸オフィスでも電力会社は選べるのでしょうか?
▶︎賃貸オフィスでも電力会社は選べる
結論から言いますと、電力自由化は賃貸にも適応されるので賃貸オフィスでも基本的に電力会社は選べます。
これまで大家や管理会社が独自に決めてきたことなだけに、よりお得な料金(電力)を選べるのは大きなメリットでしょう。
また、当然ながら電力会社の変更に伴っての「メーター交換工事」も問題なく行えます。
そもそもメーター周りは電力会社の所有物なので大家や管理会社に権限はありません。
ちなみに、退去時にもメーターはそのままで大丈夫です。
▶︎中には「NG」な賃貸物件も
賃貸オフィスによっては電力会社の変更が「NG」なこともあります。
例えば、ビル全体で「ここの電力会社で」と一括受電契約を結んでいる場合です。
ただ、一括受電契約の方が通常よりお得なことも多いので、比較することをオススメします。
他には、大家が「NG」を出していることも。これは大家がビル全体で電気料金を契約・徴収しているためです。
新しい賃貸ではまず見かけませんが、ひと昔前のビルやアパートだとよくある契約形態なので
確認しておいた方が安心でしょう。
▶︎乗り換えを強要されることも
電力自由化に伴い、大家や管理会社から「こちらの電力会社に」と変更を強要されるケースも多く聞きます。
正直、電力会社を変更するのは手間ですし、今までの料金プランに満足しているのなら電気工事する必要性も感じません。
ちなみに、経済産業省によると「法律上は従う必要はない」とのこと。
ただ、反対に「契約条件をもとに検討することをお勧めします」などともあります。
基本的に契約時から「NG」でなければ、電力会社は自由に選べるということです。