家の中に、コンセントに接続したまま長時間放置している電源プラグはありませんか?
その放置は、危険かもしれません!
コンセントを接続したまま電源プラグを放っておくと、電気がショートして発火することがあるのです。
家の中には、コンセントに接続してそのままになっている電気製品が意外と多いもの。
さらに、タコ足配線を間違った使用方法で使っていると、こちらも発火の原因になってしまいます。
そもそもショートとはどんな現象なのでしょうか?
ショートが起きる原因と、家の中で意外に多いショートが起きやすい場所を知っておけば、予防のために役立ちます。
このコラムを読んで、ショートが起きたときの対応も合わせて知っておきましょう!
▶︎電気のショートって何?
電気がショートするとはどのような現象なのでしょうか。
ショートといえば、大量の電気が予期しない場所を通り、
雷のように火花を散らす現象を思い浮かべる方が多いかと思います。
その現象のことをショートだと考えていただければ、ほとんど正解です。
ショートとは、抵抗を介さずに電源の+極と−極をつなぐと起きる現象です。
極どうしを直接つなぐと、電気の流れをせき止めるものがない回路ができあがるため、
極から極へと一度に大量の電気が流れてしまいます。これは非常に危険な状態です。
普通の電気回路は、電源の+極と−極が直接つながれているわけではなく
回路の途中に電気の流れをせき止める「抵抗」が設置されています。
例えば、豆電球を乾電池の+極と−極につないだ回路がわかりやすいのではないでしょうか。
この回路は豆電球が抵抗となっているのでショートせず、
回路に大量の電気が一度に流れることがありません。実際に豆電球の回路は危険ではありませんよね。
豆電球の回路と同じように、家庭用電源を正しく使用した場合も、
電気製品が抵抗となるため、ショートは起きません。
しかし劣化や間違った使用方法によって電気回路がショートすると、
大量の電気が一度に流れ、電気製品の故障や発熱・発火を引き起こしてしまうことがあるのです。
このように、電気回路の+極と−極が、普通の回路を外れて抵抗を通らずにつながってしまい、
大量の電気が一度に流れることをショートといいます。
ショートという言葉で思い浮かぶ雷のような光の正体は、
抵抗がない場所に大量に流れ出た電気が発した熱と光だったのです。