分電盤と配電盤は「電盤」と言う漢字を書きますよね。
「電盤」というのはいわゆる電気を貯めておく場所の総称です。
そしてどのくらいの電力を貯められるのか、
どこの設置するのかで分電盤と配電盤に分かれるのです。
では2つの違いを書いてみたいと思います。
▶︎配電盤の設置場所
配電盤は大きな工場や巨大オフィスビルの敷地の外に建物を建てて設置します。
何故かと言うと配電盤は貯められる電力量が非常に大きいので、
外に設置してそこから工場の作業場所やビルのオフィス等に電気を分配していく仕組みです。
なので工場や巨大オフィスには配電盤と分電盤2つ存在するのが通常です。
配電盤で貯めた電気を分電盤に移動させて分電盤でも貯めていく。
そう言ったことになります。
▶︎分電盤の設置場所
分電盤は配電盤で受けて分けられた電力を貯めて置くところなので、屋内の設置となります。
ブレーカーってよく聞きますよね。
電気のアンペアの契約によっては「ブレーカーが落ちる」という言葉をよく聞くでしょう。
それは分電盤が貯められる電力には限りがあるからです。
貯金を使ってしまったら下ろせなくなりますよね。
それと一緒です。
貯めている電力以上使えば、貯金を下ろせなくなるのと一緒で一時的に電気は使えなくなります。
でも分電盤には貯金と違ってすぐに電気が供給されるので、
使い過ぎた分のコンセントを抜いてちょっと放置するだけで
電力は貯められてすぐに電気は使えるようになります。
すなわち分電盤には一定額の貯金が常にある状態なのです。
▶︎交換の注意事項
配電盤も分電盤も実は電気工事士の資格を持っている人でないとやってはいけません。
交換するタイミングとしては、何もしていないのに突然電気が消えた。
ブレーカーをあげてもすぐに落ちる。
こうなったらもう電気工事士にお願いするしかありません。
電気工事士にお願いするという事は簡単です。
電気屋さんでも電力会社でもなくて電気工事会社にお願いすればいいのです。
事情を話せばすぐに駆け付けてくれて交換の作業に入るでしょう。
もちろんその間は電気は使えないのですが、
プロの電気工事士の仕事になるのでそれ程時間はかからないと思います。
家庭用の分電盤でしたら30分もかからないでしょう。
そして配電盤が必要なのはあくまでも巨大オフィスやマンション工場だけです。
家庭用の家や、個人オフィスの様な建物に配電盤規模の電源は通常使いません。
その点も電気工事士に相談すれば的確なアドバイスがもらえます。