電気工事では事故を防ぐための安全対策が必要です。
電気工事士は建設現場で作業を行うことが多いため、危険と隣り合わせの現場で仕事を行うことも多くあります。
そのため、安全対策用品3点セットとも呼ばれる「ヘルメット」「安全靴」「安全帯」が必須となります。
今回は、電気工事の3つの安全対策グッズをご紹介します。
ヘルメット
ヘルメット(保護帽)には、通気孔付きと通気孔なしの2種類があり、電気工事に対応しているのは通気孔なしのタイプです。
通気孔が付いているヘルメットは感電してしまうため、電気工事には使用できません。
電気工事用ヘルメットには「電気工事対応」と記載があり、これは厚生労働省の「絶縁用保護帽の規格試験」適合品(使用電圧7,000V以下)です。
国が定めた作業用・工事用ヘルメットメーカーの統一区分となりますので、電気工事に関わる人は安全対策のため電気工事対応のヘルメットを選ぶ必要があります。
安全靴
電気工事だけでなく、建設現場では安全靴を着用します。
安全靴は足を守るだけでなく、高所作業や、不安定な足下でバランスを確保するためのものです。
そのため、サイズの合っているもの、足に合っているものを着用する必要があります。
移動中に脱げたりすると、転倒したり危険なものを踏んでしまうおそれがあります。
また高所作業中に脱げると安全靴が落下し、下で作業している人にぶつかって大けがをする可能性もあります。
靴は金属よりは軽いですが、高所から落ちると衝撃も大きくなります。
自分はもちろん、作業現場の安全のためにも、安全靴選びは重要です。
作業靴は作業現場に合わせて複数の種類を用意しておくと安心です。
安全帯
建設現場における業務中の死亡事故で最も多いのが、墜落や転落を原因としたものです。
そのため、労働安全衛生法では高所作業での墜落事故を防ぐために墜落制止用器具の使用を定めています。
墜落制止用器具には腰、肩、太ももの複数箇所を支えるフルハーネス型制止用器具と、腰部分にベルトを装着する胴ベルト型墜落制止用器具の2種類があります。
また、フルハーネス型制止用器具を使用する人は全員、特別教育の受講が必要です。
電気工事の現場では安全対策グッズは必須
電気工事の安全対策3点セットのヘルメット、安全靴、安全帯について解説しました。
電気工事士は建設現場で作業を行うことが多いため、この3つは必須です。
電気工事に利用できる規格のもので、かつ、自分に合ったものを選ぶことが大切です。