電気工事士は電気に関するあらゆる工事を取り扱いますが、主に行われるものに配線工事があります。
配線工事は大きく、屋内配線工事と屋外配線工事に分けられます。
この記事では電気工事士が取り扱う屋内配線工事と屋外配線工事、木造住宅の屋内配線工事の流れについて解説します。
屋内配線工事と外線配線工事
配線工事には大きく分けて屋内配線工事と外線配線工事の2種類があります。
屋内配線工事
屋内配線工事は建物の中の電気工事です。
ケーブルを家の中に張り巡らせてコンセントやスイッチ、照明器具を設置するといった電気工事が屋内配線工事に該当します。
それ以外にも電話回線の工事やインターネット回線の工事も屋内配線工事となります。
屋内配線工事にはさまざまな種類の工事があり、一般的な住宅や店舗、事務所、ビルなど場所により電気工事の内容は大きく異なります。
外線配線工事
外線配線工事は、電柱から住宅や店舗、工場などの建物内に電線を引き込む工事です。
それ以外にも電柱を設置したり、発電所から電柱まで電線を繋ぐ工事も外線配線工事に該当します。
新築住宅の屋内配線工事の流れ
新築住宅に屋内配線を電気工事する際は
①土間配管工事
②配線工事
③仕込工事
④ボード開口
⑤器具取付工事
の流れで行います。
①土間配管工事
建物の基礎工事を行う際にはコンクリートを打設しますが、屋外に設置するインターフォンや屋外照明などは配線を隠すために基礎内にPF管を通し配線をします。
②屋内配線工事
各部屋に電気が流れるように必要な場所に送るための電気工事を行います。
屋内配線は電線を天井裏や壁の中、床の中に配線します。
天井内や壁内を、使用する電気機器まで電線を通し、電線をステップルで決まった長さで固定します。
③仕込工事
照明器具など、重さのある電気機器は落下を防ぐために仕込工事が必要です。
天井内や壁内にボックスや固定支持材を設置して電気機器を固定します。
④ボード開口
壁材のボードにコンセントやスイッチを取り付けるための穴をあける工事です。
⑤器具取付工事
内装工事が終わったら照明器具やスイッチ、コンセントを設置する電気工事です。
電気工事士は配線の専門知識が必要
電気工事の屋内配線工事と屋外配線工事の違い、木造住宅の屋内配線工事の流れについて解説しました。
一般的な住宅の屋内配線工事だけでも、電気工事士が取り扱う施工は数多くあります。
電気工事士は正しい知識で、施工の経験を積んでいくことが大切です。