今や、どの家もさまざまなところで電気を使っています。
もしも関係するケーブルをすべて外に丸見えの状態となっていたら、
決して見栄えは良くはありませんし小動物に齧られたり
転倒したりといった危険性も出てくるでしょう。
そこで必要となるのが埋設配管工事というわけです。
電気ケーブルを地中に配線する工事のことを指します。
▶︎埋設配管工事の方法とは
埋設配管工事は大きく分けて3つの方法に分けることができます。
一つは直接埋設式、VVFやVVRケーブルを使ったやり方です。
車両の影響を受けないような場所であれば板などで上部を覆うだけ、
そうでなければ防護物でカバーしてやることになります。
すぐに工事ができて工事費用があまりかからない反面、
埋設されたケーブルが傷つきやすいのはデメリットです。
鉄・コンクリート・強化プラスチックなどで作られた管での保護をする方法を、管路式と言います。
本数が多かったり何度も掘削工事をするには
交通量が多すぎる場所に用いられる埋設配管工事の一つです。
頑丈な管に包まれているのでケーブルの熱放射はしにくいですが、
増線・配線撤去といった作業はスムーズになります。
洞道や共同溝を作りそこにケーブルを通すのが、暗きょ式です。
ケーブル数や増設回数が多い場所に最適、
スペースに余裕があるので電気だけでなく水道・通信・ガスの線なども一緒に通すことが多いです。
埋設配管工事の方法は3種類、それぞれに応じてケーブルも違ってきます。
VVFケーブルやVVRケーブル以外に、EM-EEFケーブルやCVケーブルなどもあります。
それぞれに形状や素材はもちろんお値段や硬さ・重さなどの点で違いがあるので、
おこなわれる埋設配管工事に合わせたものを選び出すのも電気工事士の仕事となるのです。
ちなみに、埋設配管工事において絶縁性の被膜が施された絶縁電線は用いることができません。
OW線・IV線にDV線などは配管を敷設して配線することとなります。
せっかく埋設配管工事をおこなっても、それが露出してきてしまっては困ります。
もちろん深ければ良いというわけでもなく、工事そのものが大変になるでしょう。
なので道路の真下などであれば1.2m、それ以外の場所だと0.6m深さに埋設することとなります。
できるだけ管が曲がることの無いよう真っすぐな状態で、どういった場所かも配慮に入れながらの作業は、
ただ埋めれば良いというものではなくやはりプロの知識や経験が必要な作業となります。