一般家庭における電気配線工事は、
LANやTVアンテナなどの通信設備に関するものや、
電灯・コンセント・空調など様々な電気工事に関わり広範囲に及ぶものです。
意外と簡単で自分でもできるからといって、
素人がやるべきではない電気配線工事の知っておくべき基本的な話を紹介します。
▶︎電気配線工事はプロに任せるのが安心
電気配線工事は、
配線に関する何らかのミスによって引き起こされる電気機器の故障や漏電のリスクがあり、
最悪の場合火災につながるケースも考えられるのです。
屋内配線であれば主に100Vと弱めの電気となっていますが、
怪我や死につながる危険性があるため、無資格での電気配線工事はその多くが禁止されています。
基本的には第一種・第二種電気工事士資格のない素人にできるのは、
電球や蛍光灯の交換、アンテナコンセントの交換くらいであるととらえておきましょう。
▶︎工事費用の節約は相見積もりで
電気配線工事の費用は、配線を通すスペースが少なく施工にも時間がかかるため、
一般的には鉄筋のほうが木造よりも費用が高くなります。
同じ作業内容でも業者によって費用が変わってきますから、
数社から同時に見積もりをとって見比べて依頼する業者を選択しましょう。
施工費用だけでなく、業者の対応や追加費用がかからないことの確認も大切になります。
▶︎電線やケーブルの耐用年数はあくまで目安
電線やケーブルは、長い期間の使用に耐えられるような設定で作られていますが、
消耗品であることに変わりはなく耐用年数に応じて交換が必要です。
絶縁電線や低圧ケーブルの耐用年数目安は20~30年となっており、
紫外線や水の影響を受けやすい屋外であれは15~20年となっています。
あくまでも耐用年数ですから実際にはもっと長い期間利用できたり、
劣化の状況によっては耐用年数よりも早く交換が必要になる場合もあるのです。
LANケーブルであれば、
通信速度やケーブル特性の発達によって配線寿命の前に交換するのが一般的であり、
同じLANケーブルを30年使っているところはまずありません。
私達の快適な日常生活はたくさんの電気配線によって成り立っており、
経年劣化や故障によって修理交換が必要になる場合が何度かありますが、
自己流の電気配線工事は危険を考慮して避けましょう。
修理交換場所のみにこだわらず家庭全体の電気設備を見直してみると、
気づかなかった不具合や
よりよい環境への改善点を発見できる絶好のチャンスとなる可能性もあります。