◆たこ足配線の安全な使い方
たこ足配線が危険と言うのは、定格電力を超過した使い方をしているためです。
単にたこ足配線に指しているコンセントの数が多い・少ないと言う問題ではありません。
コンセントの指している数が少なくても定格電力を超過しているとダメで、
逆にそれが多くても定格電力が超過していなければ問題ないと言う事です。
例えば、テレビ+パソコン+スマホ充電の3つのコンセント指しても合計で265Wしかありません。
このケースでは問題ありません。
一方でオーブントースター+電子レンジではコンセントの数は前者より少ないですが、
定格電力は2200Wもあるので、たこ足配線の容量を大幅に超過しており、このケースではダメと言う事です。
大切なのが、コンセントの数ではなく、定格電力を超過しないようにたこ足配線側にコンセントを指す事です。
全ての電化製品を四六時中使用するわけではないので、使用する時だけコンセント指して、
使用しない時はコンセントを抜く。使用する時も定格電力を超過しないように注意する事です。
◆プラグの定期的な掃除も必要
また、プラグは定期的な掃除を心がけましょう。
案外ホコリが蓄積されやすく、これが原因で発火・火災になる事があるためです。
プラグはコンセントにしっかりと根元まで指すようにしましょう。
中途半端に少ししか指していないと、途中で通電されなくなり電化製品の使用が出来なくなります。
壊れたフラグやコンセントは漏電やショートの原因になるため、新品に取り換えるようにしてください。
コンセントから抜く際には、コードを引っ張るのは危険で、電化製品を補完する際には束ねる事はよくありません。
家電等の重いものの下敷き、挟まっている事も漏電・発火の原因です。
◆たこ足配線のメリット、デメリット
◯メリット
元のコンセントの数が少なくても、複数の電化製品を同時使用する事が可能
購入額が安い。1000円前後。販売している店も多い
いろいろタイプがある。雷防止装置、たこ足配線側で電気を通す・通さない選択(パイロットランプ)、
ホコリが差込口に入らないようにするためのフタ(シャッター)、差込口の数が多い・少ない等
△デメリット
定格電力(使用出来る電気の容量)が決まっている。
これを超過した使用は出来ない。例えば、アイロン+電子レンジ同時使用等
定格電力を超過すると、発火・火災の原因になるから危険
たこ足配線側に指してあるコンセント(電化製品)の定格電力がどれくらいか把握しておく必要がある。
ホコリ等が蓄積されやすいため、定期的な掃除が必要