電気工事では電線管という配管を使いますが、種類がいくつかあり、設置場所や用途を考えて適切なものを選ぶ必要があります。
そこで、電気工事に使う配管の種類や配管の選び方などについてご紹介します。
電気工事における配管の必要性
電気工事で使用する電線はそのままでも使用できますが、特に絶縁電線は被覆が弱く、配管で保護して使うことになります。
絶縁電線やケーブルを電線管の中に入れる事で直射日光による劣化や衝撃による断線などから電線を保護して安全性の高い送電を行う事ができるため、広く使用されています。
電気工事で使う配管の種類
電気工事で使う配管には以下のような種類があります。
・CD管(合成樹脂可とう電線管)
・PF管(合成樹脂可とう電線管)
・VE管(硬質ビニル電線管)
・HIVE管(耐衝撃性硬質ビニル管)
・E管(ねじなし電線管)
・C管(薄鋼電線管)
・G管(厚鋼電線管)
・PE管(ポリエチレン被覆鋼管)
金属管は鋼製の電線管で硬度に優れており、耐久性があるため、工場や屋外でよく使用されます。
一方で、曲げるなどの加工が難しく、重量もあるため扱うのがやや難しい素材です。
金属管は厚みによる違い、ねじのあるなしによる違いがあります。
合成樹脂製の電線管は強度に優れていながらバーナーであぶって曲げることが可能です。
PF管は炎に当たると燃えますが、火がなくなれば自然に消火するという特性を持っています。
一方、CD管は一度火がついてしまうと周辺に火の気がなくなっても燃え続けるという特性があります。
CD管は一般的にはコンクリートや地中など見えない場所に埋設されます。
配管の選び方
電気工事に使用する配管にはさまざまなものがあります。
例えばRCの建物で行う電気工事では建込み配管やスラブ配管などの埋設配管が必要です。
このほか電気室、機械室、外部の露出配管などの電気工事の配管は場所によって配管の種類も違います。
それぞれ材質や特徴が異なりますので電気工事を行う場所や設置する場所の材質を考えながら選ぶ必要があります。
配管は新しいものもどんどん登場していきていますので、電気工事の都度、最適な配管はどれが良いか検討するようにしましょう。
配管の種類と特徴を押さえて適切な材料を選びましょう
電気工事では施工方法や設置場所、素材によって使用する配管の種類が変わります。
最初から全て覚えるのは難しいですが、電気工事の作業の都度どのような素材が適切か考え、経験を積んでいくことが大切です。