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自家用発電機の常用発電機と非常用発電機の違いとは!?

自家用発電設備は大きく分けて常用発電機と非常用発電機に分類されます。

ここでは、常用発電機と非常用発電機の違いについてご紹介します。

常用発電機とは

常用発電機とは常時運転している発電機のことです。

常用発電機は連続運転の耐久性、省エネ性能、排気ガスへの対策に優れています。

国際的な原油相場が低く推移しており、法人向けの電気料金が高額だった時代には電気料金より常用発電機による自家発電設備の導入はメリットがありました。

 

常用発電機では自社で石油を調達し発電機の保守整備にコストをかけても電気料金よりもコスト削減が実現できるためお得だったのです。

その後次第に燃料高や常用発電機は毎月メンテナンスが必要なため燃料費とメンテナンスコストなどから商用電源に切り替えるケースが増えています。

現在では常用発電機は自家発電設備としての目的よりも電力使用時のピークカットを目的として工場などで採用されています。

非常用発電機とは

非常用発電機は災害時に使用する発電機です。

特に防災用として消火活動等を行うための電力供給用として設置します。

非常用発電機は法令によって設置が義務付けられた消防設備の非常用電源に用いる「防災用発電機」と停電時のバックアップ電源として自主的に設置する「保安用/業務用発電機」の2種類があります。

 

防災用発電機は消防設備などに用い、施設の規模等によって設置が義務付けられているものであり、法令で発電機の仕様が定められています。

一方、保安用/業務用発電機は仕様等に関して特に定められていないという違いがある為、業務内容や用途、ご希望に応じて発電機の機種等を決めます。

自家発電設備の導入にメリットがある業態

製造業

製造業では大口の需要家で電力使用制限の対象となっている場合、不足分の電気を自家発電設備から供給することができますので、15%節電の制約を受けにくくなります。

また、食品や医薬品など、冷蔵保管・冷凍保管している原材料在庫や製品在庫を停電による劣化損傷や品質低下から守ります。

病院

自家発電設備により停電時でも医療サービスを提供することができます。

生命に関わる医療機器や電子カルテシステムなどが停電により停止する事態を防ぐことができます。

マンション・高層ビル

停電時でもエレベーター、防犯設備、照明等の機能を維持することができます。

マスコミ関連

自然災害による停電の際にも必要な情報を発信し続けることが可能です。

データセンター

大規模なインターネットサーバーなどのデータセンター、金融機関の電算センターなどでは停電時でもサービスの提供が求められます。

質の高い非常用自家発電設備を整えることでサービスの品質を維持できます。

設置要件を確認の上導入する

常用発電機と非常用発電機の違いについてご紹介しました。

両者は目的も違いますが、点検や条例等の規制などの点でも違いがあります。

設置要件や条例、必要な届け出等を確認した上での導入を行うことが大切です。